ジャパンフーズは23年3月期営業・経常黒字転換予想で収益改善基調© Reuters. ジャパンフーズは23年3月期営業・経常黒字転換予想で収益改善基調

(決算速報)

 ジャパンフーズ<2599>(東証スタンダード)は、5月13日の取引時間中に22年3月期連結業績を発表した。コロナ禍の影響で計画を下回ったが、前期比では受託製造数の増加、低重心経営による生産性向上、事業取込利益増加などで営業・経常赤字が縮小し、最終黒字転換した。23年3月期はコロナ禍の影響が和らぎ、受注増加や生産性向上などで営業・経常黒字転換、最終大幅増益予想としている。なお新中期経営計画を発表した。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■22年3月期最終黒字転換、23年3月期営業・経常黒字転換予想

 22年3月期の連結業績(収益認識会計基準適用、4月22日付で下方修正)は、売上高が21年3月期比22.6%減の95億76百万円、営業利益が3億87百万円の赤字(21年3月期は7億50百万円の赤字)、経常利益が1億71百万円の赤字(同5億64百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が3億56百万円の黒字(同4億98百万円の赤字)だった。配当は21年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)とした。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高は34億21百万円減少、売上原価は34億24百万円減少、営業損失、経常損失、税金等調整前当期純利益はそれぞれ2百万円増加している。

 想定以上のコロナ禍の影響で計画を下回った(4月22日付で下方修正)が、前期比では受託製造数が増加(11.0%増の3640.4万ケース)し、低重心経営による生産性向上、事業取込利益なども寄与して営業・経常赤字が縮小し、最終黒字転換した。なお特別利益に投資有価証券売却益3億16百万円、固定資産撤去費用引当金戻入額4億35百万円を計上している。

 セグメント別利益(調整前経常利益)は、国内飲料受託製造事業が4億26百万円の赤字(21年3月期は7億97百万円の赤字)、海外飲料受託製造事業が0.9%減の2億11百万円、その他(水宅配事業、水宅配フランチャイズ事業等)が76.6%増の44百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が31億13百万円で経常利益が5億77百万円、第2四半期は売上高が25億77百万円で経常利益が2億50百万円、第3四半期は売上高が17億90百万円で経常利益が6億78百万円の赤字、第4四半期は売上高が20億96百万円で経常利益が3億20百万円の赤字だった。なお飲料業界は夏場が需要期、冬場が不需要期のため、同社の業績も下期は売上高が減少して各利益は赤字となる季節特性がある。

 23年3月期の連結業績予想は売上高が22年3月期比9.6%増の105億円、営業利益が4億円(22年3月期は3億87百万円の赤字)、経常利益が5億50百万円(同1億71百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が26.3%増の4億50百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)としている。

 前期計上の一過性利益(特別利益)の反動はあるが、コロナ禍の影響が和らぎ、新営業戦略による受注の増加、低重心経営による生産性向上、減価償却費の減少などで営業・経常黒字転換、最終大幅増益予想としている。なお新中期経営計画を発表し、目標値に25年3月期の連結純利益7億50百万円を掲げた。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は売り一巡

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。5月13日の終値は1122円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円31銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の27円で算出)は約2.4%、そして時価総額は約57億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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